大腸カメラ検査について
当院では、高度医療機関で長く研鑽を積んだ専門医・指導医、技術認定医が検査・手術を行っており、精緻な観察が可能な最新鋭の内視鏡システムを使用していますので、微細な病変も早期に正確に発見できます。
また、患者様のお体への負担を抑えるために大腸カメラ検査では基本的に鎮静剤を用いて、眠っているようなリラックス状態で検査を受けていただけます。
大腸カメラ検査でわかる疾患
大腸カメラ検査を受けるベストタイミング
大腸カメラ検査は特に大腸がんの早期発見に有効な検査です。
大腸がん自体のリスクは50歳を超えて上昇しはじめます。前がん病変の大腸ポリープはその10年ほど前にできて時間をかけてがん化しますので、40歳を超えたら症状がなくても、大腸カメラ検査を受けましょう。
大腸がんリスクの高い方は40歳を待たずに大腸カメラ検査を受けることが重要です。
以下に当てはまる方は早めに大腸カメラ検査を受けましょう
- 40歳以上で、これまで大腸カメラ検査を受けたことがない
- 30歳以上で、大腸がんになった血縁者がいる
- 潰瘍性大腸炎やクローン病など、慢性の大腸炎症疾患がある
- 大腸がん以外のがんになったことがある
- 大腸ポリープを指摘されたことがある
大腸カメラ検査の特徴
特徴1.経験豊富な医師による安心の検査
特徴2.苦痛や不快感を抑え痛みに配慮
鎮静剤の使用
負担の少ない無送気軸保持短縮法
炭酸ガス送気
最新スコープの導入
特徴3.リカバリールーム完備
特徴4.最新の内視鏡システムを導入
画像強調観察BLI/LCI機能
光学拡大倍率約145倍
微細な病変を拡大することで状態や構造の視認性を向上させて、より精度の高い観察が可能になります。近接1.5mmからの観察が可能なレンズにより、スコープの動きを最小限に抑えて効率のいい観察が可能になります。
特徴5.院内下剤ができるスペースを完備
検査当日朝にご自宅で下剤を服用し、便意が落ち着いてご来院という方法が一般的ですが、当院では早めにご来院いただいて院内で下剤を服用することも可能です。また、不安や気になることがあればいつでもスタッフにお声がけいただけます。
特徴6.検査中に発見した大腸ポリープの切除
まれにポリープのサイズや形状、数などによって入院による手術が必要なケースがあります。その場合には連携している高度医療機関をご紹介して、できるだけ早く適切な治療を受けていただけるようにしています。
特徴7.24時間インターネットにて予約できます
※予約当日に大腸カメラ検査をするのではなく、ご説明をさせていただき、検査前日・当日にどのようにしていただくかをお伝えします。予約当日に大腸カメラ検査が受けられるわけではありませんので、ご注意くださいませ。
特徴8.土日の内視鏡検査
特徴9.胃・大腸の同日検査
特徴10.徹底した消毒・洗浄で感染予防
大腸カメラ検査の流れ
1診療と検査のご予約
そのため、基本的に診察を受けていただいて大腸カメラ検査や事前処置、ポリープ切除を行った場合の制限などについてご説明した上で検査予約をしていただいています。
検査予約後も、事前検査として感染症(HBs抗原、HCV抗体、梅毒)をチェックする血液検査を行います。普段服薬されている方は、お薬手帳などをご持参いただき、検査前日や当日の休薬や服薬を指示しています。
ご注意
血液をサラサラにする抗凝固剤を服用している方は、事前診療の際に医師へ必ずお伝えください。大腸カメラ検査では、病理検査のための組織採取や大腸ポリープ切除を行うことがあります。抗凝固薬を服用されていることを知らないで処置した場合、出血が止まらなくなる可能性があり、大変危険です。必ず事前にお伝えください。
2検査前日
前日の3食は消化しやすいものを食べ、夕食は21時までに済ませてください。夕食には、具や薬味のない素うどんや白粥、豆腐など色がなく消化しやすいものを控えめに食べるようにしてください。夕食後はお渡しした下剤を服用し、早めに就寝してください。
夕食後は検査終了まで絶食ですが、水分補給は可能です。水や薄いお茶など、透明で糖分が含まれないものでしっかり水分を補給してください。
3検査当日
検査の4時間前になったらお渡しした腸管洗浄剤(下剤)2リットルを、何回かに分けて飲んでください。下剤服用にご不安がある方や遠方にお住まいで移動時間がかかる方は、院内で腸管洗浄剤(下剤)を服用することも可能です。ご希望がありましたらご予約の際にお伝えください。なお、ネット予約で診療と同日の大腸カメラ検査を受ける場合には、当日朝に腸管洗浄剤(下剤)を服用し、4時間後、腸がきれいになったら大腸カメラ検査を行います。
ご注意
鎮静剤を用いた検査を受けた場合、検査後にご自身で自動車・オートバイ・自転車などを運転してご帰宅することができません。ご来院・ご帰宅には、ご家族の送迎かタクシーなどの利用をお願いしています。
4ご来院
5検査
検査の所要時間は10分程度で、組織採取やポリープを切除した場合も20分程度で終了します。
6検査終了後
7ご説明
なお、組織採取やポリープ切除を行った場合には、回収した組織の病理検査を行います。結果が出るまでに1週間程度かかりますので、そのタイミングで改めてご来院いただいて結果をご説明しています。
8ご帰宅後
ポリープ切除をした場合には、当日はゼリー・豆腐・プリンなど半固形の消化しやすいものを食べてください。そして、翌日に腹痛や出血がなければ、消化のよいものを少しずつ食べて数日かけて普通の食事に戻すようにします。ポリープ切除後の1週間は飲酒や激しい運動、排便時のいきみを控え、旅行な出張などの長距離移動をしないでください。
検査費用
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸内視鏡検査のみ | 約1,600円 | 約4,800円 |
大腸内視鏡+病理検査 | 約3,000円~5,500円 | 約9,000円~16,500円 |
大腸ポリープ切除術 | 約6,500~9,000円 | 約19,500~27,000円 |
※診察料、採血費用は別途必要になります。