昨年の10月1日に開業後、これまでに5159名の新規患者さんと、その後、当院のかかりつけになって頂いた患者さん、三愛病院から引き続いて受診してくれる患者さん、そして、何よりもいつも一生懸命に働いてくれるスタッフに支えられて1年が経過しました。

院長として至らぬ点や不手際な事が多く、患者さんの中には不快な思いをさせてしまった方もおられた事と思います。期待に添えなかったことを心よりお詫び致します。

消化器内科のクリニックとしてこれまでに1700件以上の内視鏡検査を行いました。クリニックという限られた医療現場ではありますが、52の消化器癌を見つけ、中には当院で根治的な治療ができた患者さんも多数いらっしゃいました。これまで30年あまり消化器癌治療を行ってきた経験が活かされたと思います。

開業当時は町のクリニックの役割が良く分かっていなかったと思います。その後、患者さんたちと接していくうちに少しずつ理解できるようになってきたと思います。当初、ご夫婦で来院されており、先日、伴侶をなくされた患者さんがおりました。長く連れ添った伴侶を無くした悲しみ、喪失感はすぐに癒えるものではありません。医師として出来ることは少ないですが、そのような患者さんに寄り添い、お話しを聞き、体調の把握をすることこそ、町のクリニックとしての役目だと確信しました。

長いようで短い1年でした。今後、町の頼れるクリニックとして成長する為にスタッフ共ども努力していきたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

院長　篠原寿彦