ビタミン点滴
様々な効果を持つ各種ビタミンを配合した点滴です。血液に直接注入することで経口摂取に比べて高い効果を余すことなく得ることができます。体内では作れず不足しがちなビタミンを補うことで、疲労回復、肌改善、免疫力強化などの効果に加え、肩こりや冷え症などの解消も期待できます。なお、点滴を行った部分に赤みが出ることがありますが、ほとんどは一時的なもので自然に解消へ向かいます。
プラセンタ注射
プラセンタは胎盤であり、受精卵を新生児まで育むための成長因子や、上質なヒアルロン酸、コラーゲン、各種必須アミノ酸、たんぱく質などの有効成分が豊富に含まれています。以前より肝疾患や更年期障害の治療に使われてきましたが、プラセンタのアンチエイジング効果が注目され、現在では美容医療の分野でも定番となっています。プラセンタ注射は、肌やホルモンバランスを含め全身状態の改善や調整、血行や代謝の促進、抗酸化作用、肝細胞保護と再生、抗アレルギー作用、免疫力強化といった数多くの効果が期待できます。
1回の注射で冷えや疲労に対する効果を期待できますが、高い効果を長く保ちたい場合には定期的なプラセンタ注射をお勧めしています。最適な頻度には個人差がありますが、一般的には週1回から2週に1回程度です。
なお、プラセンタ注射の注意点として、治療後の献血ができなくなりますのでご注意ください。
男性型脱毛症(AGA)
薄毛が生え際や頭頂部より徐々に広がる、男性に多い進行性の薄毛です。発症年齢は幅広く、20代前半の発症も珍しくありません。男性ホルモンの影響や遺伝が関与して発症すると考えられており、生活習慣なども影響するとされています。
髪の毛には、生えて伸びる成長期と、成長が止まる退行期、抜けて再び生えるまでの休止期というヘアサイクルがあり、健康な方の頭髪は90%程度が成長期にあります。男性型脱毛症(AGA)では、男性ホルモンが作るDHT(ジヒドロテストステロン)の過剰によってヘアサイクルの成長期が短くなり、細く短い毛しか生えなくなることで生じています。毛根は存在している状態ですので、DHT生成を妨げる治療をすることでヘアサイクルが正常にも取り、頭髪が再び生えてくる可能性があります。
当院ではDHT生成を妨げる作用を持った内服薬を使ったAGA治療を行っています。
なお、AGA治療薬を内服すると前立腺がん腫瘍マーカー(PSA)の値が低く出るため、人間ドックや泌尿器科受診でPSAを受ける際には、AGA治療薬を受けていることを医師に必ず伝えてください。
勃起不全(ED)
ED(Erectile Dysfunction)は、勃起不全や勃起障害を意味します。勃起が持続しないことがあるなど、勃起機能の低下によって満足できる性交ができない状態を幅広く含みます。加齢によって発症が増えますが、糖尿病や動脈硬化などの慢性疾患が関与して発症している場合もあります。また、近年はストレスなどによって若い方の発症も増加傾向にあるという指摘もされています。日本人男性を対象にした調査では、40歳代の5人に1人、50歳代の2.5人に1人がEDと報告されたこともあり、EDは身近な疾患です。「たまにうまく勃起できないことがある」「勃起が持続できないのではと不安になる」などでお悩みの方も、お気軽にご相談ください。
当院では、ED治療薬としてシアリスとバイアグラを処方しています。シアリスとバイアグラは、効果の出方、食事と服薬のタイミング、持続時間に違いがあります。特徴をお伝えしてご希望に合ったものを処方していますので、気になることがありましたらご質問ください。
なお、心疾患がある方、血管拡張薬を服用されている方にはED治療薬を処方できません。受診の際には、服用されている薬がわかるお薬手帳などをご持参ください。